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好きなだけではできない世界

どんな世界でもそうですが、「好きだからと言って使い物になるかどうかは別問題」です。
ここを勘違いしてしまう人は必ず失敗します。

たとえは、とても文章が巧くて良い小説を書く人がいたとします。
しかし、「文章が巧いからとプロになれるかどうか」は別問題ですよね。
どんなに綺麗な文章を書けても、それで締め切りに間に合わない様なら意味がありませんし、編集や担当が望む作品に仕上げることができなければ意味がないのです。
自己流で好きに書くだけなら、誰にでもできること。
時には、自分の信念を折ってでも編集や担当に従うことができる様な人でなければ、プロの小説家としてやっていくことはできません。
「文章が巧い」と言うのは当たり前の条件であって、それにプラスαが無ければプロになれないのが小説家の世界です。

バイクで開業することだって同じです。
いくらバイクを弄ることが好きだって、自己流で学んだ技術がいつも通るとは限りません。
お客さんによっては、自己流ではなく基本に沿った技術でバイクをメンテナンスしてほしいという人もいるでしょう。
自分のバイクを弄ることと、人のバイクを弄ることは全く違うものです。
「自分はこうしたい」と思っても、お客さんのニーズに答える方を選ばなくてはならないことも出てきます。
また、お店を開業するからにはお客さんの選り好みはできませんし、「この仕事はしたくない」と拒否することもNGです。
自分の店なのだから、どうするかは本人の自由ですが、そうやって自分が好きなことしかやらないオーナーにユーザーはついていかないでしょう。
オーナーになって、お客さんを選ぶのは良いですが、そういう状態の店をライダーが選ぶかどうかは別問題です。
お客さんが来なければ、当然店を維持していくこともできませんから、廃業に追い込まれてしまう可能性だって出てきます。

バイクが好きだから、バイクで開業をしたい。
その気持ちがあったとしても、「趣味の延長で仕事をしないこと」・・・この覚悟は絶対に必要です。
仕事にするからには、嫌なこともしなければなりませんし、勉強だってしなくてはならない。
最初はバイクが好きで開業を決意したのに、いざやってみたら心から楽しいと思うことが少なく、趣味を仕事にしてしまったことを後悔している・・・と言う人もたくさんいます。
どんな夢でも、叶った後に現実を見てみれば、理想とは違う面が出てくるもの。
開業したからには、そういうところを乗り越え、受け止めて仕事をしていく必要があるはず。
そこまで考えて、「本当に自分はこの仕事をやっていけるのか」を考えてみて下さい。

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